突然!ネタばれしても委員会
第9回
『戦争のはらわた』
ここはネタばれオンリーのコーナーです。
これから観る方は、観てから読んでくださいね。
『戦争のはらわた』
1977年度作品
監督:サム・ペキンパーSam Peckinpah
原題:Cross of Iron
原作:ウィリ・ハインリッヒWilli Heinrich
配給:富士映画
配役:ジェームズ・コバーン/マクシミリアン・シェル/デヴィッド・ワーナー/
ジェームズ・メイソン/センタ・バーガー/ブルクハート・ドリースト、他
ずっと引っかかっている。ジェームズ・コバーンはなぜ映画の最後(エンドクレジ
ットのあと)で「くそっ!(Shit!)」と言ったのか。なぜテレビ放映やビデオでは
このセリフがカットされたのか。この点に関してとことん探求してるサイトが見当た
らない。
後者のほうは「不謹慎」が理由だろう、と思っている。エンドクレジットでえんえ
んと虐殺される子供たちの静止写真を見せたあと、侮辱するかのような文言を投げつ
けたのなら、セリフの意図がどうであろうと、抗議を受けるかもしれないと心配した、
ということは十分考えられる。
制作側の意図はなんなのか。わからなくはない。「あほくさい茶番にいつまでもつ
きあってられるか!」だろうといちおうは思っている。確証はない。犠牲者をばかに
してるはずはない。
この映画は映画史上の10本に入れたいぐらいの傑作なので、とことん追究したい
のですが、これぐらいしか思いつけない。情けない。
原題の"Cross of Iron"はドイツ軍の鉄十字勲章で、ドラマの鍵としても登場す
る。ドイツ軍で「アイアン」と言えばこれのことだとわかるはずなのですが、『アイ
アン・スカイ』の紹介で「兵器」のことだと書いた人がおられました。ツッコミを入
れようかなとしばらく躊躇しました。完全に蛇足ネタですね。
2013.1.8 |