突然!ネタばれしても委員会
第18回
『焼肉ドラゴン』
ここはネタばれオンリーのコーナーです。
これから観る方は、観てから読んでくださいね。
『焼肉ドラゴン』
2018年度作品
監督:鄭義信
配役:真木よう子、井上真央、桜庭ななみ、大泉洋、大谷亮平、ハン・ドンギュ、
イム・ヒチョル、宇野祥平、大江晋平、根岸季衣、イ・ジョンウン、キム
・サンホ、ほか
配給:KADOKAWA、ファントム・フィルム
それぞれに役者はいいし、いい線いってるのですが。ラスト近くの話の持って
いきかたに納得がいかず、引っかかってしまいます。
ストーリー説明は省略します。終盤に焼き肉屋の息子(大江晋平)が自殺しま
す。在日朝鮮人であることにを主な理由に、進学校でいじめにあっていた。
母親(イ・ジョンウン)は朝鮮人学校への転校を訴えるが、父親(キム・サン
ホ)はかたくなに認めない。日本の高度な教育を受けさせることが貧困からの脱
出に必要だと信じている。そのこと自体には誤りはない。だが息子が危険な状況
に陥っていることを認識しようとしない。
自殺の原因がいじめだとしても、父親が死に追いやったことは明らか。なのに
悔悟の念はかけらも見えない。どころか(日本に対して)「息子を返せ」などと
叫んでいる。責任転嫁に思えてならない。ここで引いてしまう。
在日朝鮮人を悪く描いてるわけじゃないのは明らか。なのに描写上は「韓国人
って身勝手」というイメージを与える。これって、間違ってると思いません?
2018.7.8 |