物を集めるということ




ボブ・ディランのLP


 テレビで見た、みうらじゅんのコレクション紹介。ボブ・ディランのLPだった。それも同一のLPのコレクション。中身は同じ。帯が違う。カバーについてるシールが違う。ジャケットの文字の位置が違う。外国で言語表記の違うものを買う。何十枚持ってるのか、枚数がわからない。「自分を見失ってますね」(本人の言)。

 僕はものの中身でしか買わないので、外見のわずかな差で買い集めるという発想が意外で新鮮だった。コレクション趣味はすべて、最終的にはそれを誇示する目的があると思う。希少品は誰もが収集できるわけではない。なら、まだ誰も目をつけてないものを集めることだ。収集は独創的なセンスが大きくものをいう。


 僕自身は、ものを集める趣味を持っていません。やってみたい欲求がないわけではない。僕の場合それは宗教グッズ。絵馬やお守りなど。「こんなもの買ってどうすんだ」という思いと、予算的な制約、収納スペースの問題もあり、自重している。図鑑が出れば買うが、それらしきものは見当たらない。


 集めるのにさほど金がかからず、場所をとらないもの。それでいて有用なものは存在する。それは、情報。情報はバラバラに散乱した状態では価値を持ちませんが、集めてこぎれいに整理するだけで価値が生まれる。

 僕の収集趣味は無形のものに向かう。インターネットという情報収集ツールと、ホームページという情報発信メディアを手にしたことがそれを加速させた。

 人物辞典やキャラクター辞典。いろんなものを作りました。もっといろんなものを作りたい欲求はあるが、辞典の日常のメンテの大変さを痛感し、抑えている。映画の中のキーワード辞典や架空の地名辞典。やってみたら面白そうと思う。やっぱりこれってオタク的趣味でしょうか。

(後日注)キーワード辞典や地名辞典は作りました。


ひょっこり通信 2003.10.1




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